しんぶん赤旗コラム

「居酒屋の灯を消すな」

 怒りと暑さで頭から湯気が出ているような気がします。東京の新規感染者が約2000人となっても、オリンピックに突き進んでいる菅政権。
 菅首相は、「やめることは、いちばん簡単なこと」「挑戦するのが政府の役割」と言っていますが、オリンピックを中止してコロナ対策に集中することが、最も簡単で、政府の役割ではないのでしょうか。
 肝心のコロナ対策はどうか。総選挙にむけた東北6県の業者後援会のオンライン決起集会では、「飲食店や居酒屋などが悪者扱いで、店をやっていてはダメなのかと思ってしまう」「お盆を乗り越えられるか、今年続けられるかという状況」「商売を54年やってきて最大のピンチ」などの実態が次つぎ出されました。
 この実態に政府は応えていません。休業要請に応じない飲食店に政府ぐるみで圧力をかけようとしたように、自らのコロナ対策の失敗を事業者に押し付ける菅政権に、国民の命もくらしも営業も任せることはできません。
 共産党が「居酒屋の灯を消すな #コロナ自粛には補償を」という新しいポスターを作りました。思わず「そうだ!」と言ってしまう、いいポスターだなと思っています。
 必要なのは十分な補償であり、安心して営業を行えるよう感染を抑え込むことです。その実現のために力を尽くしたいし、総選挙で日本共産党の議席を増やさなくてはと改めて決意しています。