しんぶん赤旗コラム

前進する「原発ゼロ」運動

 広島高裁が四国電力の伊方原発3号機の運転差し止めを命じる決定を行いました。決定は約130キロの距離にある阿蘇山の噴火の影響を指摘し、火山国の日本で原発を動かすことがいかに危険か、警鐘を鳴らすものとなりました。

 決定が出た直後、官邸前抗議行動に参加しスピーチしました。寒いなか、いつもより多くの方々が参加しており、一緒に声をあげました。京都の行動ではくす玉を用意して、決定をお祝いしたとか。22日の官邸前行動にはさらに多くの方が参加しています。
 新潟県では米山知事が、福島原発事故の検証なしに柏崎刈羽原発の再稼働の議論はできないという立場を堅持し、10月に行われた生業(なりわい)訴訟判決は国と東京電力の責任を断罪しました。全国に広がる原発ゼロを求める世論と運動は、確実に前進を築いています。
 安倍政権はこの一年、再稼働のために、前復興大臣が「避難は自己責任」を発言したように、原発事故を終わったことにする動きを加速させてきました。最近も損害賠償や除染の問題など、次々と相談が寄せられています。
 エネルギー基本計画の見直し進められていますが、経団連などからは原発の新増設を求める声があがっています。許すわけにはいいきません。引き続き、安倍政権に原発ゼロの決断を迫り、福島切り捨てを許さないたたかいを広げるために力を尽くします。