北海道コラム

2016.09.05 北海道コラム

国に対応を求める

北海道と東北をおそった台風で亡くなられたみなさん、被災されたみなさんに心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

被害の様子を見るたびに胸が痛みます。29日には、各省庁への要望で国会に来た道議団のみなさんとともに台風被害対策を重点的に要望しました。

日本共産党は「2016年8月台風災害対策本部」を設置。私は高橋千鶴子衆院議員とともに、岩手県の久慈市、岩泉町、宮古市にお見舞いと調査でうかがいました。グループホームで9人もの方が犠牲となり、道路が通行できないために孤立している集落がある岩泉町の被害は特に大きいものでした。橋脚や欄干にからみつく流木、厚い泥に覆われた田畑など、被害の状況を目の当たりにして言葉がでませんでした。話をお聞きした方は「玄関の前に停めていた車が壁になって、他のお宅に比べれば被害が軽いです」と家を見せてくれました。それでも階段の途中まで水があがってきた跡がありました。美容院をされている方は、「大震災の前も商売は大変だった。大震災と台風被害で三重苦だ」と話していたそうです。

市長と町長にもお会いしました。「東日本大震災の復興がようやく進んできたところだったのに…」と涙ぐむ市長もいらっしゃいました。「これだけの被害を自分たちだけで何とかすることはできない。国にやってもらわなくては」とどこでも要望されました。地方議員のみなさんとも連携し、国に対応をしっかり求めていかなくてはなりません。

「国会かけある記」(北海道・民報 9月5日掲載)