2021.04.26

前衆議院議員・畠山和也

2020年6月、札幌

 岩渕さんのことを一言で表現するなら「意志の人」。それ以外に浮かびません。
 たぶん頑固なんだろうな、引いた話をしているけど心は譲ってないだろうな、感じる場面がありました。でも、人の話をむげにしているわけではない。決して反射神経のみで行動しない。土台のぶれなさを、本当に尊敬しています。
 それでも国会議員としての日々は緊張の連続のはずで、一緒に食事をしていた時に「私みたいな人間が議員をしているなんて」との話を聞いたときは、謙虚半分・本音半分かなと感じました。では岩渕さんとは、どんな人間なのか。いろいろ考えた私なりの結論が「意志の人」ということでした。

 東京電力福島第一原発事故という、故郷を奪われ、時には県民同士が分断される目にも遭い、家族や自分自身の健康だって心配なこともあっただろう経験を、実は岩渕さんに聞きたいと思っていながら聞いたことがありません。それだけのものを背負っている岩渕さんの話を、どれだけ私は本当に理解できるのか。聞くのが怖かったからです。
 北海道も活動地域とする比例候補と発表されたときに、お会いするのに実は緊張しました。理由は先に書いたとおりです。でも会った岩渕さんは「北海道のことを教えてください」と明るく、気さくに、遠慮なく話されていました。 岩渕さんは、話をされている方と心が近づいた瞬間に大きく目を開きます。はたから見ていても、とてもうれしそうな目をされます。眼力という表現とは何か違う。吸収したものが目からにじみ出るという感じ。見聞きしたすべてを、岩渕さんは力にしている感じがしました。

 前回(2019年)の参議院選挙で、選挙区候補の私を応援に来てくださいました。そういえば岩渕さんから応援を受けることは、そんなに機会はなかったなと思ってコッソリ耳を澄ませました。
 「北海道中を駆け回った畠山さんの体には、届けなければいけない道民の思いがパンパンに詰まっているんです」
 この言葉は、岩渕さんの体のなか、それまで聞いてきた声がパンパンに詰まった裏返しだと感じました。押し込んでくる演説の迫力を感じたからです。岩渕さんは否定されるでしょうが「本気を出してがんばって」と迫られているようでもありました。岩渕さんの「意志」を感じました。

 「早くテレビ質問をしてくださいよ」とせかす私に「いやいや」と手を振りつつも、まんざらでもなかった岩渕さんの様子は謙遜半分・本音半分の時とは違って見えました。参議院予算委員会で、安倍総理(当時)へ、災害の支援強化を訴える岩渕さんの姿を見て嬉しく思いました。きっと岩渕さんの出番はさらに多くなる。
 また国会で仕事をご一緒できるように、私もがんばりますね。