北海道コラム

2018.12.17 北海道コラム

民主主義破壊の暴挙に怒り

 臨時国会が閉会しました。入管法や漁業法の改定案、水道法や日欧EPAなど、重要な法案を、まともな審議も行わないまま、数の力で強行した安倍自公政権。閉会後も辺野古への土砂投入を強行。民意無視、民主主義破壊の暴挙に怒りでいっぱいです。

 考えが違ってもお互いの意見を出しあって審議を重ねる場所が国会ではないのか。国会の役割を深く考えさせられたのは、漁業法の審議をめぐる農林水産委員長の解任決議案に対する紙議員の討論でした。野党議員が求めた資料を水産庁長官が提出できると答弁したにも関わらず、提出もないまま質疑の強行を求める与党議員にこたえて野党欠席のまま委員会を再開させた委員長に出されたものです。
 紙議員は委員長に「あなたは、沿岸漁業者の苦しみを理解していますか。イカの不漁で苦しむ漁師、クロマグロの漁獲規制を一方的に押しつけられて生活に困窮する漁師、サメが増えすぎてスケソウダラが獲れないと嘆く漁師、トド被害に苦しむ漁師、東日本大震災から復興する姿、原発事故から必死に立ち直ろうとする姿が目に入りませんか」と呼びかけました。
 紙議員の目から涙がこぼれ、何度も言葉に詰まる姿に、野次を飛ばしていた与党議員も聞き入り、本会議場が静まりかえりました。「現場を置き去りにしてはならない」と漁業者の声を国会に届け、力を尽くした紙議員。この議席を今度も必ず参議院へ!の決意を新たにしました。