先輩議員がフェイスブックで紹介していたのをきっかけに、乃南アサさんが書いた『水曜日の凱歌』という小説を読み始めました。
14歳の少女が、アジア・太平洋戦争の終戦を前後した約1年間に経験したことが描かれています。そのなかには終戦後「日本婦女子の防波堤」だとして、政府が進駐軍のために開設した「慰安所」のことも書かれており、解説には実際に4000人の女性たちが全国からかき集められたとあります。
あの侵略戦争で多くの方々が犠牲になっただけではなく、生き残った方々も、家族や家や生業を失い、何もかもを奪われて、終戦を迎えても政府によって苦しめられる。戦争の現実を突きつけられた思いがしたのと同時に怒りがわいてきました。
8月15日、山形市で渡辺ゆり子県議や市議団のみなさんと街頭から訴えた後、福島市の「平和のための戦争展」に行きました。福島市に投下された模擬原爆パンプキンの模型や、戦死された方の遺品や「千人針」なども展示されていて、戦争が身近にあったことを感じます。
国民のなかから湧き上がる平和への思いが守ってきた日本国憲法。通常国会では、憲法9条改定の国会発議を市民と野党の力で阻止しました。しかし安倍首相は臨時国会での改憲発議を狙っています。これを許さないたたかいをさらに大きくするためにみなさんと力を合わせる決意です。
しんぶん赤旗コラム