しんぶん赤旗コラム

再建へ現場と心一つに

 北海道を襲った台風と続く大地震。紙智子参院議員、畠山和也前衆院議員と駆けつけたむかわ町、安平町では家屋や店舗があちこちで倒壊していました。
 避難所では、固いマットの上で休んでいる方たちが訴えます。
 「家の中がめちゃくちゃだけれど、1人暮らしだし、片付けることもできない」「下着も取りに戻れない」
 最盛期のトマトも出荷できず、倉庫にはジャガイモが散乱し、基幹産業の農業への被害が深刻です。
 北広島市の大曲地域では、川に向かって住宅が滑り流されていました。家屋の半分近くが宙に浮いた状態のところもありました。
 畠山さんとうかがったチェーンストア協会の北海道支部があるマックスバリュ。停電による商品の大量廃棄や安全確認に時間がかかったこと、計画停電への不安を語りました。
 「ブラックアウト」といわれる全道に及んだ停電が被害を拡大させました。なぜこんなことが起きたのか、徹底的に明らかにしなければなりません。
 一度も自宅に帰っていないという役場職員、地元の共産党や議員のみなさんの声かけ、住宅片付けボランティアと命と暮らしを守る奮闘が続いています。
 現場で寄せられた要望をもとに避難所の環境改善など畠山さんと道議団が道に要請し、国会では野党の合同会議が開かれました。生活と生業(なりわい)再建のために現場のみなさんと心一つに、私も全力を尽くします。