しんぶん赤旗コラム

実態示し原発ゼロ迫る

 「あの日の私を帰してください 毎日を笑って暮らしていた あの頃の私を帰してください」。東京電力福島第一原発事故で避難を強いられた富岡町の深谷敬子さんの詩が胸に突き刺さりました。
 原発事故が奪ったものはあまりにも大きい。ところが安倍政権は原発再稼働を進め、原発事故を終わったことにしようとしています。こんなことは許せないと、予算委員会で「国と東京電力は被害者の生活と生業の再建に責任を果たせ」と迫りました。

3月8日 参議院予算委員会

 「和解案の尊重」を誓いながらADR和解案を拒否し、損害賠償でも壱防滴に打ち切りを進める東京電力。国は「指導する」と言いますが、東京電力の姿勢はよくなるどころか悪くなるばかり。こうした実態を明らかにしました。避難者の住宅提供、家賃補助の打ち切りをめぐって、避難者を追い出すような実態を示し、復興大臣に「追い出しがあってはならない」と何度も迫りました。
 委員会室には先輩・同僚議員が駆けつけてくれ、一緒に怒り、抗議して背中を押してくれました。野党席からの応援も心強かった。質問を終えて、寄せていただいた声のなかにはご自身の実態を訴えるものもありました。
この声に応えたい。
 いよいよ始まる統一地方選挙、参議院選挙で、原発ゼロを迫る議席を増やし、安倍政権に審判を下すチャンスです。