しんぶん赤旗コラム

保育の低賃金変える

2023.03.04 国民の願いを胸に

 賃上げや待遇改善を掲げた春闘の中央行動があり、国会は労働者の声に包まれました。行動に参加した保育士さんや国立病院の看護師さん、タクシー労働者のみなさんなどが来室してくれました。

2023年3月、国会内

 全国福祉保育労働組合宮城支部の方からは、行動に参加できなかった保育士さんの直筆の手紙が届けられました。そこには保育士としてのやりがいと、その一方で不十分な配置基準と低賃金の実態、豊かな保育をしたいという思いがつづられていました。
 保育士の配置基準は国会でも議論になってきました。4~5歳児の保育士の配置基準は75年間も変わらず、子ども30人に保育士1人です。保育士さんたちの声と運動が力になって、政府が配置基準を見直す方向だと報道されています。すぐにでも抜本的な見直しを行うこと、低すぎる賃金を全産業平均並みに引き上げることが必要です。
 豊かな保育をしたい、患者さんに寄り添いたい―こうした思いが、低賃金や人手不足などで奪われる。こんな働き方を変えるために、みなさんと力を合わせていきたいと思います。
 国会では参議院での予算委員会が行われています。大軍拡をめぐって岸田首相は「専守防衛は変わらない」「憲法の範囲内」「手の内を明かすことになるので答弁できない」などと繰り返し、他の問題でも「さまざま」を乱発してまともに答えません。参議院でも徹底的に論戦していきたいと思います。