北海道コラム

2018.06.25 北海道コラム

悪法は徹底審議で廃案に

 今ごろ国会はとっくに閉会していたのですが、7月22日までの会期延長が強行されました。与党からは野党に一切説明がありません。国会軽視もはなはだしい。延長をうけて安倍首相と会食した自民党幹部から、首相が「国会での集中審議は勘弁してほしい」と言ったことが報道されました。
 志位委員長は「勘弁ではなく、観念して真実を語るべき」と言いましたが、その通りです。自民党幹部はあわてて、「総理はそんなことは言っていない」と取り消しましたが、安倍首相は7月11日から18日の日程で外遊の予定もあり、森友・加計問題をめぐって「首相は説明責任を果たしていない」という多くの国民の声にこたえる姿勢は全くみられません。疑惑を徹底的に明らかにさせる延長国会にしなければなりません。

 では、何のための延長なのか。働き方法案、カジノ実施法案、TPP関連法案、参議院選挙制度など、悪法を通すためです。与党がこれらの法案を会期内に成立させることができなかったのは、国民世論と野党の一致結束したたたかいが、与党を追い詰めているからに他なりません。今国会で野党合同決起集会が開かれ、野党合同ヒアリングは90回を超えています。安倍首相がやりたかった改憲審議をほとんどさせていません。
 市民と野党の共闘をもっと広げて、悪法は徹底審議で廃案に追い込むために力を尽くしたいと思います。