北海道コラム

2018.09.03 北海道コラム

金足農業高校と校歌

 8月末、甲子園に沸いた秋田県にうかがいました。公立高校で、全員が秋田県出身という金足農業高校の活躍は大注目となりました。終わった後も、秋田県では「金足ロス」という言葉が聞かれるくらい、県民の心に残る活躍となったことを感じました。
 金足農業の選手たちが勝つたびに全力で歌っていた校歌。「しんぶん赤旗」の「潮流」が、校歌を作詞した国文学者の近藤忠義が治安維持法で検挙され、戦後まもなく日本共産党に入党していたことを紹介し、どこでも話題になっています。潮流では近藤氏が、赤旗紙面で「痛恨の思い出は、あの戦争中に次々と召集され、死んでいった教え子たちを食い止められなかったこと。それを繰り返してはならない」と語っていたことも紹介されています。

 甲子園は100回目の記念大会でしたが、秋田県勢が決勝に進出したのは103年ぶり。あの戦争で甲子園が開催されなかった時期があります。平和でこそ、若者たちがプレイすることができるということを改めてかみしめています。安倍首相が臨時国会で改憲発議を狙うなか、改憲を許さないたたかいを大きく広げたいと決意しています。
 金足農業の選手たちは農業などを学ぶ高校生です。プロ選手になりたいという生徒もいると思いますが、高校で学んだことを活かしたいと考える生徒もいるでしょう。農業を志す若者が希望の持てる農業に転換するためにも参議院選挙で勝利したいと決意を新たにしています。