経済産業委員会

カルテル徹底解明を/電力大手不正横行で(経産委)

2023年4月27日(木) 参議院 経済産業委員会「経済、産業、貿易及び公正取引等に関する調査」
テーマ:電気料金高騰をまねいた大手電力による市場独占


 関西電力による顧客情報の不正閲覧が2019年11月から22年12月の3年間で約16万4000件に上りました。27日の参院経済産業委員会で、日本共産党の岩渕友議員の質問に対して経済産業省が明らかにしました。関電が営業目的で利用した不正閲覧は5万4774件に上ります。
 顧客情報の不正閲覧はすべての電力大手で行われていました。関西、中部、中国、九州の4電力会社はカルテルを結び、電気料金を上昇させていました。岩渕氏は不正閲覧された情報がカルテルに利用されたのではないかと追及。経産省の電力・ガス取引監視等委員会の新川達也事務局長は各電力会社が公表した現在の情報では承知していないと述べるにとどまりました。
 岩渕氏は、電力大手のカルテルや不正閲覧は「電力システム改革の根幹を揺るがす大問題だ」として、関電とともに他の電力大手に対する徹底的な全容解明を要求。西村康稔経産相は新たな調査に後ろ向きの姿勢を示しました。
 岩渕氏は電力大手の報告をうのみにするのかと批判。全国の消費者、事業者、新電力から怒りの声が上がっていることを示し、「電力大手の不正問題の徹底解明なしに電気料金の値上げは許されない」と強調しました。電力大手の所有権分離に踏み出すべきだと主張しました。

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