北海道コラム

2018.06.04 北海道コラム

鉄路は地域存続に大きな役割

 JR北海道問題での要請で、畠山和也前衆院議員、道議団のみなさんが国会に。紙智子、山添拓参院議員とともに同席しました。

 そもそもJR北海道が赤字だということを前提にして、進められてきたのが分割・民営化です。国交省がいう「経営努力」はもちろん必要ですが、路線廃止が前提であってはならないし、国の支援は欠かせません。さらに新幹線の赤字が予想の倍を超える103億円にまで膨らんでいます。札幌延伸というけれど、それで経営は改善するのかという不安の声があるなかで、国交省が、東京と新函館北斗間で4時間の壁を切るために約3分間の短縮を進めていると説明していたこととのギャップはあまりにも大きいと感じました。
 通学や通院など、鉄路は地域生活に欠かせない公共交通手段であり、地域の存続に大きな役割があります。紙智子議員が国会で取り上げたように、北海道の農産物を全国に運ぶための重要な手段でもあります。廃線にしていい路線は一つもありません。存続のために国が責任を果たすように求めていきます。
 国会は会期末にむけて慌ただしくなってきました。長時間労働、過労死をますます加速させる「働き方改革法案」、TPP、カジノ実施法案などが、十分な審議もされないまま、多くの国民の反対のなかで強行されようとしています。国会では野党5党1一会派が力をあわせて、安倍政権を追い詰めています。大きく広がる市民と野党の共闘で安倍政権を退陣へ追い込みましょう。