経済産業委員会

住民合意のない巨大風力発電集中立地事業は中止を(経済産業委員会)

2019年3月20日(水) 参議院経済産業委員会 予算委嘱審査
「巨大風力発電集中立地問題、福島第二原発廃炉を」

(議事録は後日更新いたします)

 岩渕友議員は20日の参院経済産業委員会で、兵庫県新温泉町に計画されている大規模な風力発電施設の集中立地が地域と共生できないとただし、事業の中止を迫りました。
 同事業は、低い山と狭い谷間の地域に、一基あたり出力が4,500㌔㍗、高さ150㍍の風力発電設備を21基建設する計画です。環境アセス手続での環境大臣意見では、従業員がいない会社が全国で同規模の風力発電事業を同時に9件進めていると指摘しており、「求められる環境配慮等が適切に実施されない」懸念を示しています。

 岩渕氏は、説明会で事業者が但馬牛への影響を心配する声などに真摯(しんし)に対応していない実態や、町議会が全会一致で採択した「現状では反対せざるを得ない状況」との意見書を示し、FIT(再エネ固定価格買取制度)事業の認定取り消しを求めました。
 世耕弘成経産相は「認定取消は法令違反が確認された場合」と繰り返す一方で、「地域無視の事業推進は地元理解が得られているとは言えない」と認めました。

 岩渕氏は、福島県いわき市遠野町に計画中の巨大風力発電施設集中立地計画では、遠野地区全域で8割を超える反対署名が集まっていることを示し、地元合意がない事業は中止して、地域主体の再エネ事業こそ推進すべきと主張しました。


(画像をクリックやタップすると、質問資料が別ウィンドウで開きます)

(仮称)新温泉風力発電事業での景観予測質問資料2 (仮称)新温泉風力発電事業 環境アセス手続での環境大臣意見
質問資料3 環境アセス手続を実施した陸上風力発電事業一覧(4,000kw以上)質問資料4 いわき市遠野 風力発電計画地の眺望 風車配置想定図
質問資料5 いわき市遠野 風力発電事業計画地の土砂災害危険性質問資料6 いわき市遠野町に計画されている2つの発電所に反対する署名 集計


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