しんぶん赤旗コラム

年が越せない…

 「このままだと年が越せない」。11月上旬、宮城県商工団体連合会で中小業者の方々から話をお聞きしました。
 「一度も電話の鳴らない日が続いている」という民宿、「うちのような店は優先順位は最後。売り上げは半分以下。お客さんのために続けたいが大変」というエステ店、「店が廃業し、店主が妻子を残していなくなった。生きるか死ぬかの状況になっている」など、実態が次々寄せられました。
 一昨日、全国商工団体連合会のみなさんと持続化給付金、家賃支援給付金をめぐって中小企業庁との交渉を行いました。申請期間が2カ月を切り、年末にむかって資金繰りが厳しくなるなかで、支給されなければ事業が継続できないと、広島や兵庫などからも事業者の方々が駆けつけました。この声になぜ政治はこたえないのかと、怒りが込みあげます。
 福島市の福島大学前で行われたフードバンクに、相談員として参加しました。開始前から学生さんが集まり、寄せられたお米や野菜、インスタント食品などが、あっという間になくなりました。
 「バイトが減らされ、親に負担をかけていることが申し訳ない」「就活もリモートで、就職できるか心配」など、不安な思いが相次いで寄せられました。
 コロナ感染がさらに広がる中、国民に自助を迫るのではなく、命とくらしを守ることが政治の責任です。支援の継続と拡充を政府に迫り続けたいと思います。