日本共産党発行の『女性のひろば』5月号に、福島県南相馬市ボランティアセンター長を務めていた宮前利明さんへの追悼が掲載されていました。宮前さんには多くの励ましをいただいてきました。心からの哀悼、そして感謝を申し上げます。
3・11後、党が配置した福島県への支援県の一つに京都府党がありました。1カ月交代で担当者が現地に来てくれましたが、その一人が宮前さんでした。
仮設住宅などにうかがうと、たくさんの要望が寄せられます。京都で生活相談活動を続けてきた宮前さんの経験が力になりました。
「原発事故とのたたかいは長くなる。骨をうずめる覚悟で取り組む」と、宮前さんは南相馬に移住して支援を続けることを決意し、現地の党組織と二人三脚で被災者支援に取り組み、国と東京電力に対しては厳しく対決してきました。そして、全国からのボランティアをはじめ、5月の連休と夏休みには民青同盟主催の全国青年ボランティアセンターで多くの若者を受け入れてきました。
『女性のひろば』ではボランティアに参加した若者が「被災地の現状を知り、青年の何かしたい思いを形にし、励まし、社会や自分自身の生き方と向き合う機会をつくれた」と感謝の気持ちを語っています。宮前さんの遺志を引き継ぎ、原発再稼働と福島切り捨てを許さないたたかいに力を尽くす決意です。