しんぶん赤旗コラム

疑惑のままで終わらせぬ

 新型コロナウイルスが収束しないもとで、野党が通常国会の大幅延長を求めたのに対し、それを与党は受け入れず、国会は閉会となりました。しかし、「国会を止めるな」という声が広がり、まずは来週以降、7月いっぱいは、閉会中、政府・与党に関連する委員会の開催を約束させました。
 私が所属する経済産業委員会では来週、閉会中審査が行われます。事業者の命綱である持続化給付金の一刻も早い給付など、現場の声と結んで求めていきたいと思っています。
 疑惑に始まり、疑惑に終わった通常国会だったという報道のように、桜を見る会、検事長定年延長、森友公文書改ざん、持続化給付金をめぐる不透明な業務委託など、疑惑が次々と明らかになり、そして河井前法相・案里議員が買収容疑で逮捕されました。
 疑惑のままで終わったことにするわけにはいかないという声と運動が、政治を動かしています。
 検察庁法改定案は、継続審議とはならずに廃案へと追い込みました。イージス・アショアの配備計画は、停止せざるを得なくなりました。森友学園をめぐって公文書の改ざんを強いられた近畿財務局職員だった赤木さんの手記が公開され、再調査を求めるネット署名が35万人を超えて集まっています。先の沖縄県議選では、辺野古米軍新基地建設反対の民意が示されました。
 この力を確信に、国会の閉会中もみなさんとともに頑張ります。