北海道コラム

2017.12.11 北海道コラム

野党が力を合わせた特別国会

 「古い友人、新しい友人と力を合わせることができることは喜びです。一緒に頑張りたい」。ある団体の大会でこんな挨拶をされた方がいました。先日閉会した特別国会でも、野党が大いに力を合わせました。当初は八日間だった会期を三九日間にさせました。質問時間の配分で、五対五の提案を三対七に押し返しました。共謀罪廃止法案など三つの法案を共同で提案しました。引き続き国会の内外で力を合わせていきます。

 私は経済産業委員会で質問の機会をいただき、原発事故をめぐる問題を質しました。十月の生業訴訟判決は、国と東京電力を断罪しました。ところが東京電力は、「福島への責任を果たすため」として、新潟県の柏崎刈羽原発の再稼働を進め、国は再稼働にお墨付きを与えています。先日も福島第一原発三号機の温度計が事故当初から故障していたことが六年以上も経って発覚するなど、事故収束と廃炉でのトラブルが続き、それを隠ぺいする東京電力の体質や危機意識の欠如は深刻です。東京電力に原発を動かす資格がないことは明らかです。
 東京電力の再建計画には当初から柏崎刈羽原発の再稼働が盛り込まれてきましたが、計画通りに進めることはできていません。それは、福島県民、新潟県民、国民が再稼働に反対する声をあげてきたからです。みなさんと、原発ゼロと再生可能エネルギーへの転換を実現するために力を尽くします。