北海道コラム

2021.02.08 北海道コラム

ジェンダー平等、多様性を尊重する社会へ

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと女性蔑視発言を行ったことに怒りが広がっています。ツイッター上では「#森喜朗氏の退任を求めます」などのハッシュタグをつけたツイートが拡散され、森氏の処遇の検討及び再発防止を求めるネット署名は10万人を超え、直近の世論調査も、発言に「問題がある」と答えた人が91%にも上りました。各国の大使館が「#DontBeSilent」と男女平等を求める抗議を行うなど、国際的な大問題となっています。
謝罪し、発言は撤回したといいますが、内容は開き直りそのものです。
オリンピックについても「新型コロナウイルスがどういう形だろうと必ずやる」とも述べており、コロナ禍で開催ありきの姿勢に批判が集まっています。森氏をこのまま続投させるのか、政府の責任が問われます。
 森氏の発言が行われた評議員会では笑いが起きたといいます。失笑では済まされません。国会では女性が自分だけという場面がよくあります。わきまえずにモノを言える社会、あらゆる場面に女性がいることが当たり前の社会にすることが重要です。男女格差の度合いを示すジェンダー・ギャップ指数は、日本は世界で121位。世界と比べて圧倒的に遅れています。ジェンダー平等、多様性を尊重しあう政府の実現へ。みなさんと力を合わせたいと思います。