北海道コラム

2021.03.22 北海道コラム

政権交代で原発ゼロへ

 2月の福島県沖地震に続く20日の宮城県沖地震。相次ぐ地震に不安が募ります。いずれも東日本大震災の余震とのこと。大震災は終わっていません。
 大震災と東京電力福島第一原発事故から10年を前後して、座談会や手記、インターネット番組への出演、予算委員会での質問などが相次ぎ、10年間を何度も行ったり来たりしました。強く思うのは原発はいらないということです。
 予算委員会で取り上げた原発事故による「ふるさと喪失」という損害。「ふるさと」は場所というだけでなく、生活を営む場であり、地域のコミュニティやお祭りといった文化など、代々受け継いできたものを含んでいます。
 家を再建させても、事故前の景色や地域でのつきあいを取り戻すことはできません。それを奪ったのが原発事故なのです。こうした損害への慰謝料が、原発事故をめぐる訴訟で認められるようになってきました。ところが、国も東京電力も認めていません。
 東京電力が、新潟県の柏崎刈羽原発への不正侵入防止の機能喪失に代替措置を取っていなかったという重大問題が明らかになりました。この事態をうけて、衆議院では集中審議が行われ、参議院予算委員会でも質疑が相次ぎました。東京電力に原子力事業者としての資格など到底ありません。水戸地裁が東海第二原発の運転を差し止める判決を出しました。判決に照らせば、全国の原発が再稼働できる状況にありません。政権交代で原発ゼロへ、力を合わせましょう。