2年以上前のこと。ODA(政府開発援助)で海外調査に行く機会があり、帰り際、一緒に参加していた自民党議員から本を渡されました。自民党で幹事長をし、大臣をやっていたこともある古賀誠氏の『憲法9条は世界遺産』という本でした。改めて読み返してみました。
戦争で父親を亡くし、自分の母親や同じように夫を亡くした母親たちが苦労する姿を見ながら育ってきたことから、「平和憲法を守って戦争しない国であり続けることが一番」と政治家としての活動を続けてきたことなどが書かれていて、大いに共感するところがありました。とりわけ「理想を実現するために頑張るのが政治だ」というのはその通りだと思いました。「万が一、日本が攻撃されたらどうするのか」と、憲法9条への攻撃が強まっています。しかし、その「万が一」を起こさないために努力を重ねることが政治の役割ではないのか。自民党の議員にこそこの本を読んでほしい。
最近、自身の戦争体験を語ってくれる方が増えています。先日、「頭の上をB29が飛んでいった。父親が出征したことで、親の顔を知らないまま育った。戦争だけはどんな理由があっても絶対にだめだ」と言います。こういう声を聞くべきです。
新しいポスター「自由と平和。まっすぐ、つらぬく。」をあちこちで見かけます。党創立以来100年にわたって、自由と平和を求めてきた日本共産党。今こそこの党を大きくしたい。
北海道コラム