国民生活・経済に関する調査会

憲法25条の実現で格差の解消へ(国民生活・経済に関する調査会)

2019年4月3日(水) 参議院 国民生活・経済に関する調査 参考人質疑
(議事録は後日更新いたします)

4月3日 参議院国民生活・経済に関する調査会

 参院国民生活・経済に関する調査会は3日、「経済・生活環境をめぐる課題と展望」について参考人質疑を行いました。その後続けて、「あらゆる立場の人々が参画できる社会の構築」をテーマに2017年から3年間行ってきた調査活動を踏まえ意見交換を行いました。

 日本共産党の岩渕友議員は、雇用の質を向上させることが社会全体の利益につながるとと主張。質の向上を個人任せにせず、守り支える仕組みの必要性について質問しました。甲南大学の阿部真大教授は就労支援に関して、「実際職場にいったら職場がひど過ぎてまた戻ってきたという例はすごく多い」と指摘し、個人への支援だけでなく、企業など雇用する側への対策の必要性を述べました。
 続いて岩渕氏は、女性が働き続けるために政治が果たすべき役割について質問。東京大学大学院人文社会系研究科の白波瀬佐和子教授は、男女間で機会が限定的であった過去と現状に触れ、「最終的な意思決定の場に参画するという目標のために、(女性を)優先的に登用し、配慮する状況も政治的には適当」と答えました。

 引き続く意見交換で岩渕氏は格差と貧困の解消に関して、〝住まいは人権〟という観点での住まいとその質の確保の重要性、地域活性化に資する地産地消の自然エネルギーの役割の重要性などを指摘。憲法25条が定める〝健康で文化的な最低限度の生活を営む権利〟をどう保障していくのか、政治が責任を果たすべき、と主張しました。


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