その他

クマ被害対策求める 背景に農村の荒廃(農水委)

 日本共産党の岩渕友議員は20日の参院農林水産委員会で、深刻なクマ被害への必要な対策と、大本にある中山間地農業の荒廃を招いた農林水産政策の改善を求めました。

 岩渕氏はクマ出没について「日常生活への影響は深刻で、災害並みの対策が必要だ」と述べ、緊急対応と合わせて十分な予算の確保を要求しました。

 その上で、クマの捕獲や緊急銃猟にかかわるハンターを巡り、農水省は非常勤公務員、環境省は市町村長の委託と待遇が異なっており、負傷した場合の扱いの違いなどで混乱が生じているとして、「対応を統一すべきだ」と求めました。

 さらに、「米国では野生動物の科学的な個体数管理、人的被害の予防、啓発活動、農作物被害対策などを一手に引き受ける組織が設けられている。日本にも省庁連携・広域の専門的な組織が必要な段階に入ったのではないか」と提案しました。

 岩渕氏は、大本にある問題として、「中山間地で耕作放棄地が増え、農村に人がいなくなったことで、人間社会とクマを隔ててきた緩衝地帯が失われてきた」と指摘。鈴木憲和農水相の「これまでの政策では中山間地域の衰退を止めることができなかった。反省している」との発言に、「具体的にどの政策を反省しているのか」とただしました。

 鈴木農水相は質問に直接答えず、「中山間地域で人が暮らし営農できることが人とクマのすみ分けにも資する。しっかり支えていく」などと答弁しました。

 岩渕氏は石破茂前首相が「米は『需要の価格弾力性』が低く、価格が顕著に乱高下する」と述べていたとしつつ、「大臣は『価格にコミットしない』と言うが、それではこれまでと変わらず、価格が高騰・暴落しても黙って見ていることになる」と強調。生産者から不安の声が上がっている米価暴落を防ぐため、備蓄米の機動的な買い上げや、コスト割れ時の価格保障と農家・農地を守る所得補償を求めました。

(ボタンをクリックやタップすると議事録が開きます)