北海道コラム

2019.09.23 北海道コラム

松川のたたかいに学び

 9月21日と22日、松川事件から70年の全国集会が行われ、参加してきました。福島市松川町でおきた列車転覆をめぐって、20人が犯人にでっちあげられた事件です。検察が隠ぺいしていた証拠となるメモが明らかになり、国民的な運動がおきるなかで、死刑・無期懲役とされた20人の被告は全員が無罪を勝ち取りました。戦後の占領下で労働運動や平和を求める声を押しつぶそうと謀略・弾圧事件が相次いぐなか、戦後最大の冤罪事件といわれています。人権を守り、自由と民主主義を守り、平和を守る、先輩方のたたかいに学ぶことが多いと改めて感じました。

9月23日 松川記念碑の前で参加者とともに

 集会では「私の松川」を語る方が何人もいらっしゃいました。それだけ多くの方が「こんなおかしなことは許せない」と運動に立ち上がり、一人ひとりに深く根付いた運動だったのだと思います。
 東京電力福島第一原発事故のあと、「松川のようにたたかおう」ということが一つの合い言葉になっていました。国民的な運動で、国と東京電力に立ち向かおうという思いが込められていたと思います。松川のたたかいは今にいきています。
 安倍政権が嘘とごまかしの政治を続け、国民の目も耳も口もふさぎ、憲法を変えようとする今こそ、松川の教訓がいきるときだと感じます。市民と野党が力をあわせて、安倍政権・自民党政治に代わる新しい政権をつくろうということに足を踏み出そうという今、松川のたたかいに学びながら、私も大いに頑張りたいと思います。