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2026.04.24 その他

根室市の啓発施設維持、登録有形文化財保全は国の責任で/「北方隣接地域」の千島・樺太アイヌは施策推進法の対象(沖北地方特)

 日本共産党の岩渕友議員は24日の参院沖縄北方・地方特別委員会で、北海道根室市にある「根室国後間海底電信線陸揚施設(陸揚庫)」の保存について質問しました。
 「陸揚庫」は、根室と国後島間をつなぐ海底ケーブルの陸揚施設で、島が日本固有の領土であることを示す証拠として非常に貴重な施設です。
 岩渕氏は施設の維持、保存のための国の負担について質問。文化庁の梶山正司審議官は、登録有形文化財建造物修理等事業を活用した場合、必要額の65%を負担すると答弁しました。
 岩渕氏は、物価高騰や資材不足で、今後予算が上振れした場合はその分を手当てすべきではないかと質問。梶山審議官は「年度途中に事業費が増加する等影響が生じた場合は、計画変更申請を行うことで資材高騰等に対応した支援ができる」と応じました。
 また、根室市にある「北方領土」問題の啓発施設「北方館」の老朽化対策には2025年度補正予算で9000万円が計上されています。岩渕氏は「北方館」と千島歯舞諸島居住者連盟が元島民の心のよりどころとして設置した「望郷の家」とはつながった施設であり、今後建て替えやリニューアルにあたっては一体として国の責任で取り組むよう求めました。
 黄川田仁志北方担当相は、25年度補正予算で必要な範囲で「望郷の家」を改修するとして、「今後も地元の関係団体の意見を取り入れる」と答えました。批判し、日本の農業再生にこそ農林中金の資金が注げるような農政に転換すべきだと強調しました。


 日本共産党の岩渕友議員は24日の参院沖縄北方・地方特別委員会で、アイヌ施策推進法にかかわって質問し、千島や樺太にルーツをもつアイヌの人もアイヌ施策推進法(2019年施行)の対象となるのかと政府の認識をただしました。
 内閣府の津島淳副大臣は「指摘の地域を含めアイヌの方々の意見を聞きながら総合的な政策推進に努める」と表明しました。
 岩渕氏は、昨年イギリスから返還された遺骨3体はどこに返還されたのかと質問。渡邊輝内閣官房アイヌ総合施策推進室室長は、釧路アイヌ協会に1体を返還し、2体は国立アイヌ民族博物館(ウポポイ)にあると答えました。
 遺骨返還にあたっては、遺骨返還手続きに関するガイドラインが定める「確実な慰霊等」の要件を満たす必要がありますが、負担が重く返還要請を断念せざるをえない状況があります。岩渕氏は、国連の「先住民族権利宣言」で遺骨の返還は権利として認められているとし、この精神に沿って遺骨返還要請を進めるよう求めました。
 同推進法の施行から5年後の見直し規定を受け、昨年6月にラポロアイヌネイションや静内アイヌ協会などが提言書を提出。自然資源の利用にあたり、森林法などの改正も求めていましたが、政府は昨年見直しを見送りました。
 岩渕氏は「推進法の見直しを行わないという結果にアイヌのみなさんは落胆されている。要望をよく聞き、推進法やガイドラインの見直しが必要だ」と求めました。

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